高木亜記

2020年9月26日6 分

【#8 解説】逃がしちゃった話の英文

【リスニングテスト#8】やばい!逃がしちゃった!の話の解説

今回の話はいつものリスニングテストより少し長めです。ハプニングが起きた場所や状況を細かく伝えているので、英文の量が多いですがご安心下さい。長いぶんだけ単語量は多いでしょうが、単語の難易度は中学生レベル程度です。

リスニングテスト#8はこちら

解説(音声解説は下)

➡ The Kennedys paid a visit to a local pet shop one Sunday morning.
 
(ケネディー一家はある日曜日の朝、地元のペットショップを訪れました。)

The Kennedys:ケネディー一家

苗字にTheを付けて複数形にすると「~一家」という意味になります。

スペルは、基本的にはsを付けるだけで良いのですが、とある子音(数種類)で終わる苗字はesにします。例えばジョーンズ一家は、the Joneses とします。え?また暗記!?と思ったかた、安心して下さい。自分が話す時、「ジョーンズズ」というと「変じゃない?」と自分の口が(笑)気づくと思います。「ジョーンズィーズ」と言う方が口が楽に動くはずです。不安な時は the Jones family のようにfamilyを付けて下さい。

pay a visit

visitを使っても全く問題ありません!pay a visitは、通常、「短時間の立ち寄りとか、思いつきで立ち寄ったりする」時にぴったりくる表現で、日常会話で使いやすいイディオムです。

✔ Lisa paid me a visit while I was in the hospital.
 
(リサは私が入院中に会いに来てくれた。)

✔ We need to pay a visit to Grandma and see how she is doing.
 
(ちょっとおばあちゃんのところに行って様子を見たほうが良いわね。)

➡ What is unique about this particular pet store is that they let their dogs and cats out of the cages and let them play in the shop for 20 minutes on Sundays.
 
( この店の何がユニークかと言うと、毎週日曜日には犬と猫がケージから出されてお店の中で遊ばせるっていうこと。)

長い1文ですね^^: 簡単な単語でのみ構成されているので大丈夫!がんばろう♪

What is unique about ~

人や物や場所が、他と違っていてユニーク(特別)であることを説明する時によく使う出だし表現です。

✔ What is unique about him is that この後に文を使って説明
 
(彼の何が特別かっていうと~)

✔ What is unique about this wine?
 
(このワインの、何が特別なの?)
 
のように、何が特別なのかを尋ねる時にも使えて大変便利ですよ!

let their dogs and cats out of the cages and let them play

let: ~させる

さて、アナ雪の let it go でおなじみの形、let itの後が動詞の形はバッチリ!という方が多いですね。例えば

✔ Let me see.(私に見せて)

✔ Let me know.(私に知らせて)

meがseeするから let me see. meがknowするから let me know. です。でも、「私に〇〇させて」と動作ばかりでなく「私を〇〇の状態にして」と〇〇の状態にさせて欲しいことも表現できるのです。

✔ Let me in. (私を中に入っている状態にして➡私を中に入れて)

✔ Let me out.(私を外に出ている状態にして➡私を外に出して)

✔ Let him through.(彼を通り抜けた状態にして➡彼を通して)

✔ Don’t let me down. (私を落ち込んだ状態にしないで➡私をがっかりさせないで)

日常よく使う表現なのでどれも使えるようにしましょう。

on Sundays

曜日が複数形!? もちろん!だって、日曜日は何度もやってきますからね♬

on Sundays = every Sunday を表します。

➡ It is called Play Time.
 
(それ<毎週日曜日に20分ケージから出て遊ぶこと> はPlay Timeと呼ばれています)

物や人や事象に名前が付けられている場合、誰が名付けたかが必ずしも分かっているわけではありません。でも英語の特徴上、「主語+動詞」が必要なので、誰が名付けたか分からない場合は、名付けられた物・人・事象を主語にして、動詞は受動態(受け身)で表します。

➡ After Play Time was over, the Kennedys realized that six dogs and five cats were missing.
 
(Play Timeが終わった時、ケネディー一家は6匹の犬と5匹の猫がいなくなっていることに気付きました。)

事象が終わった時、「終わる=finish」にこだわらず、over という表現を今回は覚えましょう!私は、overという単語を聴くと、どうしても Love is over~ ♬と歌っておられる格好良い欧陽菲菲さんの姿が目に浮かびます。

the Kennedys realized that six dogs and five cats were missing.

ケネディー一家の皆さんが気付いたのです!何に?―6匹の犬と5匹の猫が行方不明だと。

be動詞は算数の=(イコール)。すなわち

✔ 6 dogs and 5 cats = missing

ここで「現在進行形!!」と思った方。今後さらに英語を自由に操るには、ここを乗り越える必要があります。be動詞を使うからには、この文は「動作」ではなく「状態」を表しているのです。

犬と猫は、missingの「状態」なのです。※missing:本来あるべき場所に無いことを表す形容詞。つまり、これは She is beautiful. とか He is tall. と同じ文のつくりなのです。

※ 今後のブログで、さらに~ingの形についてお話します。

➡ They had escaped. How?

過去完了形という時制を使っています。「完了形」と聞くとアレルギー反応が出そうですか?(笑)。簡単に考えて下さい。ケネディー一家が realizedした、と過去形で表現しました。時系列を考えれば、犬と猫が脱走したのは、realizedより以前の時間ですよね? 過去形より、さらに過去感を出したいのです。だからと言って、escapeded なんて edを繰り返すわけにもいきません。なので、 hadを使うことで、escapedよりさらにさかのぼった前の時間を表すことができるのです。意外と単純な原理ですよね?♬

✔ How?

「え?どうやって逃げたかって?それはね~」という英語独特の話し方です。How?をしり上がりで言い、直後に解答を述べる、そのような話し方をします。

➡ It was as easy as pie.

まったくもって簡単なこと、とか、朝飯前、というイディオムです。

➡ James Kennedy, the eldest of the three siblings, had forgotten to close the front door behind him when he walked into the store.

✔ the eldest: 一番年上の人

一番って、どんなメンバーの中で一番かというと、of the three siblings: 3人兄弟の中で、ということ。sibling(s) は男女関係なく「兄弟姉妹」を表します。

had forgotten

先ほどの had escaped の解説と同様で、時系列的に前にさかのぼった出来事を表します。で、何を忘れたのかというと

to close the front door behind him

背後の入り口ドアを閉めるのを。

自分がドアを通った後、背後にはドアがありますよね?そのドアのことを指しています。
 
もし、誰かがあなたの部屋に入ってきて「あ、ちょっとドア閉めて」と言いたいなら

✔ Can you close the door behind you?

と表現します。もちろんbehind youが無くても、その部屋にドアがそれ一つしかなければ、閉じるべきドアがどれかは明らかですが、現地ではよく聞く表現でしたので、覚える価値ありです。

when he walked into the store

と加えることで、いつドアを閉め忘れたのかが伝わります。また、Jamesが入店した時からドアが開けっ放しであったことも伝わり、その場のイメージが湧きやすいのではないでしょうか。

リスニングテスト #8 解説

読み上げた文章はこちら⇩

The Kennedys paid a visit to a local pet shop one Sunday morning. What is unique about this particular pet store is that they let their dogs and cats out of the cages and let them play in the shop for 20 minutes on Sundays. It is called Play Time. After the Play Time was over, the Kennedys realized that six dogs and five cats were missing. They had escaped! How? It was as easy as pie. James Kennedy, the eldest of the three siblings, had forgotten to close the front door behind him when he walked into the store.

#リスニング #listeningtest

    10
    0